病院マーケティング
病院マーケティング会社の選び方。広告の報告書だけでなく、相談から予約へのつながりを見ましょう
病院・クリニックのマーケティング会社を選ぶとき、まず実績や料金を比べる方は多いでしょう。ところが、契約して数か月後に気になるのは別の点かもしれません。報告書では表示回数もクリック数も増えているのに、予約が増えた実感がない。こうした行き違いには、担当者の力量だけでなく、どこまでを誰が担当するか、最初に決めていなかったことも関わります。契約前に確認したい点を、順にご説明します。
依頼したつもりの範囲と、契約の範囲は同じでしょうか
病院の集客には、知ってもらってから再来院まで、いくつもの段階があります。
認知 → 問い合わせ → 相談 → 予約 → 来院 → 再来院
広告運用の契約では、認知を広げて問い合わせにつなげるところまでを扱い、その先の対応は院内に任されていることがあります。実際の分担は契約によって異なります。
この境目が曖昧だと、病院は「集客を任せた」と考え、会社側は「広告の運用を任された」と考えます。問い合わせが増えても予約につながらなければ、双方に不満が残ってしまいます。
契約前に、まずこう聞いてみてください。
「問い合わせが届いた後は、誰が確認するのでしょうか?」
報告書で見たい三つのこと
1. 表示回数とクリック数の先まで確認できるか
広告の表示回数やクリック数、検索順位だけでは、予約や売上との関係は分かりません。問い合わせが何件届き、そのうち何件が予約につながったのかも聞いてみましょう。答えが出なければ、まずはその段階の数字を誰が集計しているか、確かめてみてください。
2. どの窓口に問い合わせが届いたか分かるか
韓国の医療機関には、電話、KakaoTalk、Naver TalkTalk、InstagramのDMなど、複数の窓口から連絡が入ります。届いた窓口に加えて、分かる範囲で広告などの流入元も記録すると、どの施策が相談につながったかを検討しやすくなります。
3. 病院側でも数字を確かめられるか
報告された数字を、自院のアカウントや受付記録でも確かめられるようにしておきましょう。例えばGoogle ビジネス プロフィールの「通話数」は、通話ボタンが押された回数です。実際につながった通話や予約とは分け、受付の記録と見比べてください。利用できる指標も業種や設定によって異なります。
契約前に聞いておきたい五つの質問
1. 自院のアカウントは誰が所有しますか?
広告アカウントやビジネス プロフィール、ホームページのドメインを外部の会社だけが管理していると、契約終了時にアクセスや資料を引き継ぎにくくなります。病院側が所有・管理できる状態にし、会社には必要な権限を付与する方法をおすすめします。
2. 契約が終わった後、何が病院に残りますか?
広告からの流入は、その広告を継続するかどうかに左右されます。一方、プロフィール情報、記事、相談記録は継続して活用できる資料です。保存先や利用権、引き継ぐ範囲を契約前に確認しておきましょう。
3. 問い合わせには誰が返信しますか?
相談対応まで請け負う会社もあります。その場合は、やり取りがどこに保存され、病院側でも確認できるかを聞いておいてください。
4. 外国語の問い合わせはどう扱いますか?
旅行者が多い地域や外国人患者を受け入れる病院では、先に決めておきたい点です。会社の担当が韓国語の窓口だけなら、それ以外の言語で届く連絡を誰が引き受けるかも必要になります。
5. 結果が出なければ、何を変えますか?
すぐに広告費を増やす話をするのか、それとも、どこで次に進めなくなっているかを確かめるのか。答え方から、広告以外の対応まで見ようとしているかが分かります。
当社の比較から見えたこと
韓国語原文では、当社がマーケティング会社や関連ツール48件のサービス構成を比較した際、多くが表示回数やクリック数を成果として挙げ、その後の対応に触れる例は少なかったと記しています。
料金の公開も少なく、問い合わせ後の個別見積もりが中心だった、という当時の比較記録です。本稿では対象一覧や集計方法を公開しておらず、日本語版の制作時に48件を再調査したものでもありません。市場全体の傾向を示す統計とは区別してお読みください。見積もりが何枚あっても、担当範囲が違えば比べにくいことは変わりません。
比較の基準は、病院側で決めて構いません。「どの段階まで報告書に載りますか?」と聞くと、業務の違いを整理しやすくなります。
複数の会社に依頼しているなら、引き継ぎ先を決めます
電子カルテ、広告運用、モニター施策、外国人患者の受け入れ支援を、それぞれ別の会社に依頼している病院もあります。契約も報告の形式も別々です。
複数の会社で分担するなら、次に誰へ引き継ぐかまで決めておくと安心です。広告から問い合わせが届いた後、誰が受け取り、相談を続けるかを確認しておきましょう。
最低限、次の表を院内で埋めておくことをおすすめします。担当と報告頻度の欄は、実際の分担を記入するための空欄です。
| 段階 | 担当 | 報告頻度 |
|---|---|---|
| 認知 | ||
| 問い合わせの受け付け | ||
| 相談対応 | ||
| 予約 | ||
| 再来院の案内 |
担当が決まらない段階があれば、対応が途切れていないか確かめてみてください。
よくある質問
料金が安い会社と高い会社は、何が違いますか?
同じ業務でも価格が違う場合はありますが、含まれる対応の範囲が違うこともあります。まず業務範囲をそろえ、そのうえで金額を比べると判断しやすくなります。
契約期間はどのくらいが適切ですか?
検索や記事の取り組みは、積み重ねて確認する時間が必要です。長期の契約にする場合も、途中で何を、いつ確認するかは先に決めておきましょう。
会社を変えると、最初からやり直しですか?
病院側がアカウントや資料を管理できれば、引き継いで使えるものがあります。だからこそ、最初に所有権と利用権を確認しておくことが大切です。
自院で行うか、依頼するか、どちらがよいでしょうか?
認知を広げる仕事には継続的な手間がかかるため、依頼するほうが進めやすい場合があります。問い合わせや相談は、外部に協力を求める場合も病院が確認できる記録を残してください。業務ごとに分けて考えてみましょう。
実績と一緒に、対応範囲も比べてください
会社を選ぶときは、次の点も確認することをおすすめします。
- どこまでを担当するか、契約書に書かれているか
- 表示回数やクリック数に加えて、問い合わせも報告されるか
- 病院側がアカウントと資料を管理できるか
- 外国語の問い合わせをどう扱うか
- 結果が出ないとき、何を見直すか
当社はこれまで、主に認知から問い合わせまでをお手伝いしてきました。そこから先の受け付けや相談に向けて、複数の窓口に届く連絡を一つの画面で受け取り、病院側に記録を残すためのツールも用意しています。
自院でどこまで対応できているかを整理したい方は、BlinkAdにご相談ください。
BlinkAdは、外国人のお客様に見つけてもらい、問い合わせや来店・来院につなげるためのGoogle・AIマーケティングを支援しています。
指標・権限の参考:Google公式のパフォーマンス指標、ビジネス プロフィールのオーナー権限。48件の比較と自社ツールの説明は韓国語原文の記録に基づきます。