外国人向け決済案内
韓国の店舗でWeChat Payを使えるようにする前に確認したいこと
明洞、弘大、聖水、狎鴎亭、済州、釜山など、中国からのお客様が訪れる地域でお店を営んでいると、「WeChat Payは使えますか」と聞かれる場面があるかもしれません。使い慣れた支払い方法があるかどうかは、購入を考えるときの判断材料になります。
ただ、ロゴを貼れば準備が終わるわけではありません。WeChat Pay、Weixin Pay、ZeroPayのQRコード、海外決済との接続、カード端末。それぞれの役割と、お店の契約を確かめる必要があります。
BlinkAdが店舗情報を確認する際にも、決済の導入だけでなく、来店前に読める案内と、店頭で伝える内容が揃っているかを見ています。Google マップなどで見た内容をレジでも確認でき、うまく決済できないときには別の方法を案内できる。その準備まで考えておきたいところです。
WeChat PayとWeixin Pay、両方の表記を知っておく
中国本土の決済サービスではWeixin Payという名称が使われ、海外ではWeChat Payという表記もよく見かけます。TencentのTenPay Globalは、Weixinの仕組みと海外の決済事業者などをつなぐ、国境を越えた決済のプラットフォームとして説明されています。
お店では、どのロゴを掲示するかとともに、どの契約・決済網を通じて中国からのお客様の支払いを受け付けるのかを確認しましょう。名称が似ていても、利用者や利用場所、連携方法によって条件は変わります。
- WeChat Pay:海外でよく使われる表記
- Weixin Pay:中国本土のサービスで使われる表記
- TenPay Global:Tencentのクロスボーダー決済プラットフォーム
- ZeroPayのQRコード:韓国の店舗で海外決済を受け付ける仕組みのひとつ
韓国の店舗では、どう接続されるのか
韓国簡便決済振興院(KEPF)の公式サイトは、2026年10月31日の確認時点で、海外20か国・37決済アプリとつながるQR決済の仕組みを案内しています。韓国語原文の「67アプリ」は現行案内では確認できなかったため、ここでは確認できた37という表記を採用しています。また、2024年の公式発表には、Alipay、WeChat、UnionPayとの連携が記載されています。
ただし、決済網全体の説明から、個々のお店でも必ず使えると判断することはできません。加盟状況、QRコードの接続先、利用アプリ、精算条件によって異なります。店舗の契約先に確認し、事業者が案内する方法で動作を確かめてください。
- ZeroPayの加盟状況
- 海外決済サービスとの連携状況
- 対象となるWeChat Pay/Weixin Payの確認方法とテスト手順
- 決済後、お店側のシステムで取引の成立を確認できるか
- 入金・精算方法と手数料
Alipayと一括りにしないことも大切
AlipayとWeChat Payは、どちらも中国からのお客様が使うことのある決済手段です。併せて準備する場合も、それぞれを受け付けられるかは別に確認しましょう。
お客様がAlipayを尋ねているのか、WeChat Payを尋ねているのか。「微信支付」という表記も含めて、スタッフが表記を見て分かるようにしておくと、案内しやすくなります。
- Alipay:Alipayアプリと、Alipay+経由で利用できるアプリをそれぞれ確認
- WeChat Pay/Weixin Pay:該当するサービスの受付可否を確認
- UnionPay:アプリのQR決済と、銀聯カード決済を分けて確認
- 海外発行カード:Visa、Mastercardなどを端末で受け付けられるか確認
店内の案内は短い文で揃える
レジで知りたいのは、使えるかどうかと、次に何をすればよいかです。たとえば、次のような英語の案内を用意できます。金額入力の有無などは、実際の決済方法に合わせて選んでください。
- WeChat Pay accepted(WeChat Payが使えます)
- Weixin Pay accepted(Weixin Payが使えます)
- Please scan the QR code to pay(QRコードを読み取ってお支払いください)
- Please enter the amount in your app(アプリに金額を入力してください)
- Please show the payment confirmation screen(決済の確認画面をお見せください)
- If payment fails, card or cash payment is available(決済できない場合はカードか現金をご利用いただけます)
中国語を使うお客様が多いなら、英語に中国語も添えると伝わりやすくなります。いずれも、実際に受け付けられる場合に掲示してください。
- 支持微信支付(WeChat Payが使えます)
- 请扫码支付(QRコードを読み取ってお支払いください)
- 请出示付款成功页面(決済完了画面をお見せください)
対応状況が分からないうちは、利用可能と案内する前に契約先へ確認しましょう。テストする場合も、許可された手順を使い、実際の請求や返金が生じる条件を先に確かめてください。
Google マップにも、支払いに必要な情報を載せる
お客様によって、使う地図やSNS、口コミサービスは違います。Google マップを使う方にも情報が届くよう、実際の店頭案内が分かる写真を用意しておくとよいでしょう。中国からの旅行者が全員Google マップを使う、と考える必要はありません。
- レジに掲示したWeChat Pay/Weixin Payの案内
- QR決済の手順が分かる案内
- 英語・中国語の支払い案内が見えるカウンター
- よく選ばれるメニューや商品
- カード、WOWPASS、Alipay、タックスリファンドのうち、実際に対応するサービスの案内
内装の雰囲気に加えて、どう買い物して支払うのかも伝わる写真を選びましょう。お客様の決済画面、氏名、取引情報、パスポートなどが写らないように撮影してください。
スタッフが使うひと言を決めておく
QRコードの操作に慣れていても、別の言語で説明しようとすると戸惑うことがあります。よく使う文を揃えておけば、担当者が替わっても案内が変わりにくくなります。
- Yes, WeChat Pay is available.(はい、WeChat Payをご利用いただけます)
- Please scan this QR code.(こちらのQRコードを読み取ってください)
- Please enter the amount here.(こちらに金額を入力してください)
- Please show us the payment success screen.(決済完了画面をお見せください)
- The payment has not been completed yet.(まだ決済が完了していません)
- Do you have another payment method?(ほかのお支払い方法はありますか)
- You can also pay by card or cash.(カードや現金でもお支払いいただけます)
中国語の案内文を指し示す方法もあります。お客様の画面だけで判断せず、お店側の履歴で金額と取引の成立を確認してください。成立したか不明なときは、二重払いを避けるため、すぐ再決済を求めず契約先に確認しましょう。
支払い方法の案内をひとつにまとめる
店頭ではWeChat Payだけでなく、Alipay、UnionPay、海外発行カード、現金、タックスリファンドについても聞かれることがあります。
個別の張り紙が増えてきたら、利用できるサービスを一枚の案内にまとめてみてください。次の候補から、自店で確認できたものだけを選びます。
- Alipay/Alipay+
- WeChat Pay/Weixin Pay
- UnionPay
- Visa/Mastercard
- WOWPASS
- Tax Free/Tax Refundの案内(決済手段とは分け、対象条件も記載)
対応していないものは載せないことが大切です。ロゴの数より、実際に使えるサービスが正確に分かることを優先しましょう。Alipayとの違いは、こちらの記事でも説明しています。
どのような業種で案内を用意したいか
中国からのお客様が買い物やサービスを検討する次のようなお店では、支払い方法が分かると選びやすくなるでしょう。業種ごとの効果を測定した順位ではありません。
- 化粧品店
- 土産物店・雑貨店
- 薬局・健康食品店
- 眼鏡店
- カフェ・デザート店
- 韓国料理店・軽食店
- 美容室・ネイルサロン・エステサロン
2024年のKEPF発表でも、飲食店やカフェ、美容室、形成外科、皮膚科などでの海外決済に触れています。当時の説明であり、現在の各業種の売上増加や、すべての医院での決済可否を示すものではありません。
店頭で起きやすい行き違い
- ロゴを貼ったものの、動作を確認していない
- AlipayとWeChat Payを同じサービスとして説明する
- お客様の画面だけを見て、お店側の取引履歴を確認しない
- Google マップの写真には支払いの案内がない
- 使える決済手段の説明がスタッフごとに違う
- 決済できないときのカードや現金の案内がない
商品や料理を気に入っていただけても、最後の支払いで戸惑わせてしまうのは惜しいことです。口コミへの影響を決めつけるより、まず同じ説明をできる状態にしておきましょう。
WeChat Payを案内する前のチェックリスト
- 自店のZeroPayまたは海外QR決済との接続状況を確認した
- 対象となるWeChat Pay/Weixin Payの動作を、契約先の手順で確認した
- スタッフが読み取り・金額入力・お店側での成立確認を説明できる
- 取引状況を確認したうえで、別の支払い方法を案内する文がある
- カウンターに英語または中国語の案内がある
- Google マップに、実際の支払い案内が分かる写真を掲載した
- 外国語のレビューに支払いの質問があれば対応している
- 手数料と入金・精算方法を確認した
レビューでも、支払いの質問に答える
WeChat Pay、QR payment、payment failedなどがレビューに書かれていたら、内容に合った返答をしましょう。他のお客様も、そこで利用条件を確かめることがあります。
- Thank you for visiting us. We are glad the QR payment was convenient for you.(ご来店ありがとうございます。QR決済がお役に立てて何よりです)
- Thank you for your review. Please ask our staff before payment for WeChat Pay guidance.(レビューをありがとうございます。WeChat Payについては、お支払い前にスタッフへお尋ねください)
- We are sorry for the confusion during payment. We will check our payment guidance with our team.(お支払い時にご不便をおかけしました。スタッフ間で案内を確認します)
返答は実際の出来事に合わせて選び、確認していない原因や改善を約束しないでください。取引番号や個人情報が必要な確認は、公開レビューの外で対応します。
BlinkAdが大切にしていること
WeChat Payの導入を考えるときは、使える決済を正確に伝える準備も一緒に進めることを勧めます。来店前に見た情報とレジでの案内が揃っていれば、お客様もスタッフも次の操作を確認しやすくなります。
WeChat Pay、Alipay、UnionPay、WOWPASS、タックスリファンドを、来店前の確認、店内の案内、支払い後の対応の順で見直してみてください。購入や来店が増えると保証するものではありませんが、行き違いを減らすためにできる準備です。
よくある質問
韓国の店舗でWeChat Payを受け付けられますか。
受け付けられる店舗はあります。自店の加盟・海外QR接続・決済システムによって異なるため、契約先への確認と指定された方法での動作確認が必要です。
WeChat PayとWeixin Payは違うものですか。
海外ではWeChat Pay、中国本土ではWeixin Payという表記がよく使われます。名称だけで対応範囲を判断せず、自店が受け付けるサービスの正式な表記と条件を契約先に確認してください。
Google マップの写真にロゴを載せてもよいですか。
実際に対応している店頭案内なら、お客様の判断材料になります。ロゴの使用条件と写真の掲載ルールを確認し、利用できない決済を使えるように見せないでください。
決済できないときは、どう案内しますか。
まずお店側で取引状況を確認します。未成立と確認できたら、上の「The payment has not been completed yet. Do you have another payment method?」などを使い、利用できるカードや現金を案内しましょう。不明なまま再決済を求めないことが大切です。
中国からのお客様への支払い案内を整えたい方へ
どこから手を付ければよいか迷うときは、BlinkAdへご相談ください。お店で実際に使える方法をもとに、Google マップの写真、レジの案内、レビューへの返答を一緒に確認します。決済契約や入金条件は、契約先の決済事業者への確認が必要です。
参考資料
- TenPay Global:プラットフォームの説明
- TenPay Global:Global Acquiring(海外ミニプログラム内の決済の説明)
- TenPay Global:Cross-border Consumption(訪中者の中国本土での支払い。韓国店舗の受付条件とは別)
- 韓国簡便決済振興院(韓国語・接続数は2026年10月31日確認)
- KEPF:2024年の外国人旅行者による決済に関する発表(韓国語)
- KEPF:UnionPay決済接続に関する発表(韓国語)
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